最近は物騒で治安が悪い…と感じていても実際、防犯対策とは何をすればいいのでしょうか?
そもそも防犯ってどういう意味があるのかしら?
それにどんな犯罪があって、どうやって対策をとればいいのか分からないわ。
犯罪にはどんな種類があるのか、犯罪の傾向やそれぞれの犯罪被害への対策について知っておくことは防犯対策には重要です。
この記事では、防犯とは何なのか?また犯罪にはどのような種類があるのか?最近の犯罪傾向についてや各犯罪への具体的な対策例についてご紹介しています。
\防犯グッズを探しに行く!/
防犯とは何?どんな種類があるの?
まず、防犯とは何なのでしょうか?
簡単に説明すると「防犯」とは、犯罪の発生を防ぎ防止することを言い、またこの防犯には「受動的防犯」と「能動的防犯」という種類にも分けられています。
ではそれぞれ防犯の種類について詳しく解説していきますね。
受動的防犯は、あらかじめ防御策を講じること
まず受動的防犯とは、家に侵入してくる空き巣に対して建物の防犯対策を行ったり、暴漢など危害をくわえてくることが予想される犯罪者に対してあらかじめ防御策を講じたりすることを言います。
空き巣などに対する受動的防犯としては、鍵の強化(マンションならオートロックなど)や建物周囲の防犯カメラの設置、ホームセキュリティーの設置などで家屋への浸入を防止していきますよ。
また女性や子供が注意すべく暴漢などの受動的防犯としては、護身用具(催涙スプレー・スタンガンなど)を携帯したり、防犯ブザーやGPS機能付きのアイテムを携帯し犯罪を防止していきます。
受動的防犯では、もしもの時のために備えておくことが重要ですよ!
能動的防犯とは、未然に犯罪を防ぐこと
一方能動的防犯とは、犯罪が起こりそうな地域や家庭を訪問することで未然に犯罪を防ぐことを言いますよ。
犯罪が起こりそうな地域としては、人の目が届かず死角となる場所が多く犯罪が行われやすい環境など要注意です。
このような場合、能動的防犯ではできるだけ死角を減らすなどの環境を整えたり、犯罪に対する注意喚起を積極的に行ったり、町内で見守りを行うなど住民同士のコミュニティが作られたりしますよ。
このように、犯罪に対して未然に防止策を講じる防犯を意識することで自分や周辺地域の安全を守っていくことができます。
能動的防犯では、積極的に犯罪が起こる前に行動していくことが重要ですね!
ちなみに、防犯について小さなお子さんでも理解できるようにと簡単な語呂合わせで行動指標をまとめた防犯標語があります。
この防犯標語の例文としては「5つのお約束」や「いかのおすし」という語呂合わせが有名です。
また防犯意識を高め防犯対策を行う上では、どのような犯罪があるのか知っておくことも重要ですよね?
では次に、犯罪にはどんな種類があるのか?最近の犯罪の傾向についてもみていきましょう。
犯罪の種類や最近の犯罪傾向は?
防犯とは犯罪の発生を未然に防ぐことで、その防犯対策として犯罪の種類や傾向を知っておくことも大切です。
犯罪と聞くと、少し前は「オレオレ詐欺」などの特殊詐欺や空き巣強盗などがよくニュースで取り上げられていますが、その他犯罪にはどんな種類があるのでしょうか?
また最近の犯罪傾向はどうなっているか、犯罪の種類や最近の犯罪傾向について見ていきましょう。
犯罪の種類は多岐にわたる
まず、犯罪と呼ばれる種類は多岐にわたっています。
その中のいくつか例を挙げてご紹介しますね。
【犯罪の種類】
・暴力犯罪:暴行、傷害、殺人、強盗、誘拐、恐喝など。
・性犯罪:強制わいせつ、レイプ、児童買春、児童ポルノなど。
・経済犯罪:詐欺、背任、横領、贈収賄、株式詐欺、不正競争、脱税、偽計業務妨害など。
・知的財産犯罪:著作権侵害、商標権侵害、特許権侵害、不正競争防止法違反など。
・環境犯罪:廃棄物の不法投棄、大気汚染、水質汚染、土壌汚染など。
・コンピュータ犯罪:ハッキング、コンピュータウイルスの作成・拡散、不正アクセス、不正送金など。
・麻薬犯罪:薬物の密売、所持、使用、栽培など。
・交通犯罪:酒気帯び運転、無免許運転、ひき逃げ、速度超過、信号無視、交通事故処理違反など。
これらの犯罪の種類は一例であり、犯罪の種類は非常に多岐にわたっています。
ではこのような多くの犯罪の中で自分達が予防する必要がある犯罪にはどのようなものがあるのでしょうか?
最近の犯罪傾向は増加傾向にある
2022年(令和4年)の犯罪傾向についてですが、私たちの身近にある“刑法犯”の認知件数についてご紹介しますね。
まず、2022年刑法犯の認知件数は60万1,331件となっています。
(警察庁『犯罪統計(令和4年1~12月分 確定値)』より)
【刑法犯 総数の推移】
・2018年:81万7,338件
・2019年:74万8,559件
・2020年:61万4,231件
・2021年:56万8,104件
・2022年:60万1,331件
※引用元:都道府県「重要犯罪件数・検挙率」最新ランキング…重要犯罪の増加率「ワースト1位」の意外過ぎる県(現在対象のコンテンツはありません)
2022年は前年よりも増加傾向となっていますが、これはコロナ禍の時には街頭犯罪や侵入犯罪が激減していたからでもあります。
行動制限が解除され現在は犯罪も増加傾向となっているので注意が必要ですよ!
次に具体的な認知件数について、多いものから挙げていきますね。
【刑法犯の認知件数(多い順)】
●窃盗犯:40万7,911件(2021年より6.8%の増加)
窃盗犯のうち、侵入犯は1.%減少していますが、乗り物犯が19.4%増加しています。
●粗暴犯:5万2,701件(2021年より6.0%の増加)
粗暴犯のうち、暴行が5.3%増加、傷害が7.5%増加、脅迫が3.7%増加、恐喝が4.3%増加となっています。
●知能犯:4万1,308件(2021年より12.7%と大幅増加)
知能犯のうち、偽造は5.4%減少していますが、詐欺は13.7%の増加、横領は11.7%増加しています。
●侵入盗:3万6,588件(2021年より1.8%の減少)
侵入盗のうち、空き巣が5.1%減少、忍込み(家人が就寝している時に屋内に侵入し、金品を盗む犯罪)は17.9%減少、居空き(家人がいるときに侵入して、金品を盗む犯罪)は10.0%減少となっています。
●凶悪犯:4,437件(2021年より6.9%の増加)
凶悪犯のうち、殺人は2.4%減少していますが、強盗が0.9%増加、放火が4.3%増加、強制性交等が19.2%増加しています。
参考元::都道府県「重要犯罪件数・検挙率」最新ランキング…重要犯罪の増加率「ワースト1位」の意外過ぎる県(現在対象のコンテンツはありません)
そして気になる検挙件数ですが、25万350件で2021年と比べ5.3%減少しています。
さらに検挙率も41.6%と5.0%減少となっていました。
このように犯罪件数は増加傾向ですが、検挙率が下がっているため、自分達で身を守る防犯対策を意識することが大切だということが分かりますね。
では、このような犯罪から身を守るために防犯対策としてはどんなことができるのでしょうか?もう少し具体的にご紹介していきますね。
各犯罪被害への対策を解説!
最近の犯罪傾向を見てみると、コロナ禍の行動制限が緩和されたことでやや増加傾向にあることが分かりました。
そして、2022年の認知件数を見てみると窃盗犯が最も多く注意が必要であることが分かりますよね。
ではこれらの犯罪に対して防犯のためにはどのような対処をするといいのでしょうか?各犯罪被害への防犯対策を具体的にご紹介していきますね。
窃盗犯への防犯対策の例
窃盗犯の中の、侵入犯に対しては防犯カメラや防犯ブザー、ドアや窓の鍵の確認・強化など、自宅や店舗、車などの防犯対策を徹底することが重要ですよ。
また犯罪が発生した場合は、直ちに警察に通報し、被害届を出すことも大切です。
自宅や店舗を守る場合は、ホームセキュリティを取り入れることも大いに役立ちそうですよね!
また、屋外での窃盗被害に対しては自分自身を守ることも大切ですので護身用の催涙スプレーや、携帯用の防犯ブザーなども有効かと思います。
まずは窃盗に狙われないように、防犯上の観点から無防備な状態を作らないように心がけましょう!
粗暴犯への防犯対策の例
粗暴犯の中には暴行や傷害など暴力的な犯罪があります。
このような粗暴犯への対策には、まず自己防衛力を高めるために護身術などの訓練を受けたり、自己防衛グッズの使い方を学んだり、防犯グッズを身に着けることが大切です。
また、緊急の場合は直ちに警察に通報することが必要となるので緊急通報番号や最寄りの警察署の電話番号を把握しておくことも重要ですよ。
さらに、日常生活の中で周りの人々や環境に対して注意を払い、犯罪を未然に防ぐための意識を持つことが大切です。
例えば、不審な人物や行動に対して注意深く観察を行い、必要な場合は周囲の人に協力を呼び掛けるなど意識しておくといいわね。
知能犯への防犯対策の例
知能犯とは、高い知能を利用して犯罪を行う者を指し、代表的なものに詐欺やコンピューター犯罪などがあります。
このような知能犯への対策には、情報収集が重要となってきますよ!
最近の知能犯は緻密な計画を立てて犯罪を行うことが多く、自分自身が狙われることを防ぐためにも、自分の周辺に起こっていることに敏感になり、怪しい動きがあれば注意深く観察し、不審な人物や行動があった場合は警察に通報することが大切です。
知能犯は情報収集を徹底しており、犯罪を行う前にターゲットとなる人物や組織を詳しく調べ、弱点を突いて犯罪を行います。
そのため不審な電話やメール、急な訪問などに対しては慎重に対応することが必要になり、防犯上の観点から、パスワードの管理や機密情報の取り扱いについても注意深くしておきましょう!
もしも知能犯により詐欺などの被害に遭った場合は、冷静に対応し、すぐに警察に通報することが大切です。
また保険会社などにも連絡し、必要な手続きを取るようにしましょう!
侵入盗への防犯対策の例
侵入盗への対策は、家の中にいる時にはドアや窓を閉めて鍵をかけるなど、家への侵入を防ぐための対策を行います。
また防犯対策の強化として防犯カメラやセンサーライトなどの設置や、窓やドアの補強、ドアストッパーやセンサーアラームなど、防犯グッズの利用も有効ですよ。
そして不審者に気づいた場合は、速やかに警察に通報するなど、防犯意識を高めておく必要があります。
防犯カメラの映像などがあればその映像をもとに警察に相談し、犯人逮捕のための情報提供が行えますよ。
凶悪犯への防犯対策の例
凶悪犯への対策としては、日頃からの警戒心の持ち方も重要です。
防犯意識を高め日頃から周囲の状況を注意深く観察することで、凶悪犯に狙われる可能性を減らすことができますよ。
日常生活の中では夜道を歩く際には明るい道を選び一人では歩かない、などの防犯意識を持って行動することが大切です。
また万が一凶悪犯に襲われた場合に備え、自己防衛のためのトレーニングを受けることや自己防衛のために防犯グッズの使用方法や身近にあるものを武器として使う方法などを学ぶことも大切ですよ。
凶悪犯に襲われた場合に備えて警察への通報方法や緊急時の対応策を確認しておくことが重要です!
さらに防犯上の観点から地域の警察と協力し、防犯パトロールや防犯セミナーなどを定期的に行うことで、地域全体で凶悪犯に対する備えを固めることができます。
このように最近の犯罪傾向を元に、それぞれの犯罪に対する防犯対策をご紹介しました。
以上のような防犯対策を意識して行うことで、犯罪に巻き込まれる可能性を減らすことができますよ。
しかし、どれだけ防犯意識を高めても完全な防犯対策は難しいです。
万が一犯罪に遭遇した場合は、冷静に対処し、警察に通報することも忘れずに行いましょうね。
▼家庭での必要な防犯システムについては、関連記事「防犯システムとは?家庭用セキュリティの必要性を徹底解説!」で詳しく解説しています。
防犯とは?犯罪の種類と傾向を知り適切な対策をとろう!のまとめ
この記事では、防犯とは何なのか?また犯罪の種類や最近の犯罪傾向について、また各犯罪への具体的な対処法についてご紹介しました。
まず「防犯」とは、犯罪の発生を未然に防ぐことを言います。
空き巣や暴漢など予想される犯罪者に対してあらかじめ防御策を講じる防犯対策と「受動的防犯」と言い、犯罪が起こりそうな場所を見つけて環境を変えることで未然に犯罪を防ぐことを「能動的防犯」と言いましたよ。
犯罪の種類は、非常に多岐にわたっていますが最近の犯罪傾向を見ると窃盗犯が一番多くなっています。
どんな犯罪に対しても常日頃からの防犯に対する意識を高めておく必要があり、自己防衛の対策であったり、緊急時には警察へ通報するなどの連絡方法なども確認しておく必要がありますよ。
防犯対策に完璧はありませんが、少しでも犯罪に巻き込まれる可能性を減らせるように防犯意識を高めて生活をしていきましょう!
\防犯グッズを探しに行く!/