マンションやアパートにおいて玄関の防犯対策はしっかりされていても、窓やベランダなどの防犯対策にも意識を向けていますか?
マンションの高層階に住んでいる場合は、窓やベランダからは入りにくいんじゃないかしら?
実は高層階のマンションやアパートでも窓からの侵入窃盗事件は報告されており、防犯対策は必要です。
この記事では、マンションやアパートの窓やベランダからの侵入リスクについて、また窓やベランダそれぞれの防犯対策や防犯グッズをご紹介しますね。
高階層の方にも知っておいて欲しい防犯対策についてまとめていますよ!
マンションやアパートの窓やベランダからの侵入方法
マンションやアパートでは高層階に住んでいても窓やベランダからの侵入には注意が必要です。
警視庁の令和4年の「侵入窃盗の侵入口」の統計データでは、マンションやアパートなどの共同住宅の侵入窃盗の侵入口として1位が「表出入口」、次に「窓」という傾向が出ています。
【参考:令和5年の「侵入窃盗の侵入口」】
●一戸建住宅では「窓」が1位で全体の55.2%(総数13,490件中7,448件)、次いで「表出入口」が20.2%(2,728件)
●マンションやアパートなどの共同住宅について
・共同住宅(3階建以下)では「表出入口」が全体の47.7%(総数3,213件中1,499件)、次いで「窓」が38.9%(1,249件)
・共同住宅(4階建以上)では「表出入口」が全体の61.5%(総数1,676件中1,031件)、次いで「窓」が24.3%(408件)
参考:警視庁「すまいる防犯110番」
このように窓も侵入口としてリスクが高いため、マンションやアパートの高階層に住んでいても防犯対策は重要ですよ!
空き巣はマンションやアパートのどんな窓から、どうやって入ってくるのかしら?
では侵入窃盗犯がどのような経路を利用して、マンションやアパートに侵入する可能性があるのでしょうか?
マンションやアパートの窓(通路側、廊下側)
マンションやアパートの通路側や廊下側に面した窓は、外部からのアクセスが比較的容易であり侵入経路として利用される可能性があります
マンションやアパートの外側の窓(掃き出し窓)
外側に面した窓、特に掃き出し窓は、侵入窃盗犯にとって魅力的な侵入経路となります。
大きな窓は、高所からの侵入や窓ガラスの破壊などを通じて侵入する危険性があるため、これらの窓には適切なセキュリティ対策が求められますよ。
マンションやアパートのベランダやバルコニー
ベランダやバルコニーは、侵入窃盗犯が窓ガラスを経由して室内に侵入する可能性がある場所です。
特に低層階のアパートやマンションのベランダは、侵入経路として利用されやすいのでベランダ周りには、侵入を防ぐための適切な防犯対策が重要です。
マンションやアパートでは玄関だけでなく窓やベランダも注意が必要なのは分かったけど、具体的にどんな防犯対策をするといいのかしら?
では次に、マンションやアパートで必要な窓やベランダの防犯対策についてそれぞれご紹介しますね。
マンションやアパートの「窓」の防犯対策を解説!
マンションやアパートなどの共同住宅では「表出入口」に次いで「窓」が侵入窃盗の侵入口として利用されていることが分かりました。
そのため、マンションやアパートの低階層以上でも窓の防犯対策は必要です。
ここではマンションやアパートの窓に行うといい防犯対策について、賃貸でも活用できる防犯グッズと共にご紹介していきますね。
<マンションやアパートの「窓」の防犯対策>
①窓の施錠習慣の確立
②カーテンやブラインドの使用
③補助錠の設置
④防犯フィルムの貼り付け
⑤面格子(メンゴウシ)の取り付け
⑥防犯センサーやモーションセンサーライトの設置
⑦防犯カメラの利用
⑧ホームセキュリティシステムの導入
⑨近隣との連携
マンションやアパートの窓の防犯対策についてそれぞれ詳しく解説していきますね。
①窓の施錠習慣の確立
まずマンションやアパートのどんな窓においても、就寝時や外出時には窓をしっかり施錠する習慣を持つことが重要です。
特に通路側や廊下側の窓は泥棒の侵入にとって魅力的な経路となるため、十分な警戒が必要です。
②カーテンやブラインドの使用
マンションやアパートの窓ではカーテンやブラインドを閉めることで窓から内部が見えにくくなり、泥棒にとって侵入の際の情報収集が難しくなります。
またプライバシーを守るためにも有効なので、女性の一人暮らしの場合は防犯対策として内側を見えないように意識することが重要です。
③補助錠の設置
マンションやアパートの窓に補助錠を設置することで、窓をしっかりと施錠することができます。
補助錠を取り付けると、空き巣の窓開けを防ぐ助けになりますよ。
また補助錠の中には、窓を少し開けた状態で固定できるタイプもあります。
マンションやアパートで鍵をかけず窓を開けたまま寝ると危険ですが、補助錠を使うと開けられる範囲が制限されるため防犯上リスクが軽減されますよ。
④防犯フィルムの貼り付け
マンションやアパートの窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで、ガラスが割れにくくなり、侵入を防ぐことができます。
この防犯フィルムは窓の強度を高める一助となり、ガラス破りの手間をかけさせることができますよ。
⑤面格子(メンゴウシ)の取り付け
マンションやアパートの窓に面格子を取り付けることで、外部から窓を簡単に開けることが難しくなります。
面格子は空き巣などの侵入を防ぐ効果がありますが、外せるタイプの面格子には注意が必要です。
また、賃貸の場合も取り付けに管理会社や大家さんへの確認が必要な場合がありますよ。
⑥防犯センサーやモーションセンサーライトの設置
マンションやアパートの窓周りに防犯センサーやモーションセンサーライトを設置することで、窓付近に人が近づくと警告が発せられるため、空き巣の侵入を防ぐ効果があります。
⑦防犯カメラの利用
マンションやアパートの窓周り(特に掃き出し窓など)に防犯カメラを設置することで、窓付近の様子を監視することができます。
防犯カメラは不審者の活動を記録するため、防犯効果が期待できますよ。
防犯カメラの設置には隣人への配慮や、賃貸の場合工事不要の防犯カメラを選ぶなどの必要がありますよ。
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⑧ホームセキュリティシステムの導入
マンションやアパートでもホームセキュリティシステムを利用することで、窓の開閉や侵入を検知し、警告や通知を受けることができます。
賃貸のマンションやアパートでも利用できるホームセキュリティサービスもあるため、自分で防犯グッズを揃えるよりも安全な環境を維持できますよ。
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⑨近隣との連携
マンションやアパートでは隣の人の顔すら知らないことも多いですが、近隣住民と防犯協力をすることで不審者の監視や情報交換が可能となりますよ。
出会った時は挨拶をするなど、近隣住民とのコミュニケーションをとっておくといざという時にお互い助け合うことができますよね!
これらの防犯対策を組み合わせて実施することで、マンションやアパートの窓からの侵入を防ぐことができます。
では次に、マンションやアパートのベランダの防犯対策についても見ていきましょう!
マンションやアパートの「ベランダ」の防犯対策を解説!
マンションやアパートの窓の防犯対策についてご紹介しましたが、ベランダが無防備であれば簡単に内部に侵入できてしまうためベランダ自体にも防犯対策が必要になります。
ここではマンションやアパートのベランダの防犯対策について賃貸でも活用できる防犯グッズと共にご紹介しますね。
<マンションやアパートの「ベランダ」の防犯対策>
①ベランダに通じる窓のセキュリティ強化
②ベランダの忍び返しや侵入防止柵の設置
③防犯砂利の活用
④ベランダの整理整頓
ではマンションやアパートのベランダの防犯対策について詳しく解説していきますね。
①ベランダに通じる窓のセキュリティ強化
窓の防犯対策でもご紹介したように、マンションやアパートのベランダの窓には補助錠の使用や窓ガラスに防犯フィルムを貼ることでセキュリティ強化することが大切です。
防犯グッズとして補助錠や防犯フィルムの活用と共に、センサーライトや防犯カメラの利用によってさらに防犯効果を高めることができますよ。
②ベランダの忍び返しや侵入防止柵の設置
マンションやアパートのベランダに忍び返しや侵入防止柵を設置することは、空き巣や不法侵入者からの侵入を大幅に阻止する効果があります。
ベランダの忍び返しの効果
忍び返しは、鋭い突起を持つ金属やプラスチック製のバーをベランダの手すりや柵に取り付けるものです。
侵入者がベランダに足をかけたり乗り越えたりする際に鋭い突起が邪魔となり侵入を困難にしたり、侵入を諦める可能性を高めることができますよ。
ベランダの侵入防止柵の効果
侵入防止柵は、ベランダの手すりや柵に設置する堅固な障壁です。
これにより不正な侵入者がベランダに近づくこと自体を阻止しますよ。
侵入防止柵の高さやデザインによって侵入者がベランダに立ち入ることを諦めるか、あるいは侵入自体が不可能となる場合があります。
賃貸で侵入防止柵を取り付ける場合は、原状回復のこともあるので管理会社や大家さんなどに相談してからにしましょう。
③防犯砂利の活用
防犯砂利は、通常の砂利とは異なり踏むことで大きな音が発生するように加工されています。
ベランダの床面に防犯砂利を敷くことで、不正な侵入者が侵入した際、その足音が大きく響き、近隣住人や通行人に対して不審な動きがあることを知らせる可能性が高まりますよ。
これにより侵入者が発見されるリスクが増加し、侵入を躊躇する効果があります。
④ベランダの整理整頓
マンションやアパートのベランダ内を整理整頓し、不審者が隠れる場所を減少させることで、侵入を難しくしますよ。
またベランダ内にゴミや物などを乱雑に置いていると、家主がルーズな人間だと判断され犯罪者のターゲットにもされやすいというデメリットもあります。
ベランダが目隠しで見えないからといって、ごちゃごちゃにしておくことがないように注意しましょう。
賃貸のマンションやアパートの場合、ベランダの防犯対策を行う際には貸主の許可を得ることも重要です。
また簡単に元の状態に戻せる対策から始めることが望ましいですよ。
▼マンションやアパートの防犯対策については、関連記事「マンションの防犯対策!知っておきたいリスクと安全に暮らす方法とは?」で詳しく解説しています。
マンションの窓の防犯対策!ベランダからの侵入を防ぐ方法を解説!のまとめ
この記事では、マンションやアパートの窓やベランダからの侵入リスクについて、また窓やベランダそれぞれの防犯対策や賃貸でも使える防犯グッズなどをご紹介しました。
マンションやアパートなどの共同住宅では、1階や低階層だけでなく高階層でも「表出入口」に次いで「窓」が侵入口として利用されているため防犯対策は重要だということが分かりました。
マンションやアパートの窓の防犯対策としては以下をご紹介しました。
①窓の施錠習慣の確立
②カーテンやブラインドの使用
③補助錠の設置
④防犯フィルムの貼り付け
⑤面格子(メンコウシ)の取り付け
⑥防犯センサーやモーションセンサーライトの設置
⑦防犯カメラの利用
⑧ホームセキュリティシステムの導入
⑨近隣との連携
また、マンションやアパートのベランダの防犯対策としては以下をご紹介しました。
①ベランダに通じる窓のセキュリティ強化
②ベランダの忍び返しや侵入防止柵の設置
③防犯砂利の活用
④ベランダの整理整頓
これらの防犯対策を組み合わせて実施することで、マンションやアパートの窓やベランダの防犯性を向上させることができます。
賃貸住宅でも使える方法が多くありますので、安全な生活環境を確保するために活用してみてくださいね!